ミスジャッジに泣いた話
2014年8月25日 オススメ記事 コメント (10)レポをまとめる前に、今回の遠征で忘れられない体験をした時のことの話をします。
こちらは5/5ワームトークンで攻撃、相手は5/5のヒドラとポルクラノスでブロック。
相手の残りマナは(おそらく)3マナのみ。ダメージの適用順は、今のうちに倒して
おきたいポルクラノスを先に指定しました。
こちらのクリーチャーは他に、怪物化しているライオンとそうでないライオンのみ。
ワームを守るために神々の思し召しをプレイし、解決されてプロテクション緑を
つけました。
相手はポルクラノスを助けるために、怪物化能力をX=1で起動。怪物化した時の
誘発能力の対象を尋ねると、「望む数だからゼロでも良い」と主張します。
いやいや、ダメージを適用する際の望む数はゼロは選べないと、こちらの主張。
ジャッジを呼んで確かめたところ、「ゼロでも良い」との返答。。。。orz
結果、相手のクリーチャーは一体も倒せず、6/6のポルクラノスと5/5のヒドラが
残ったまんま。
「ゼロは選べない」だとしたら、こちらのライオンを選ぶしかなく、当然ライオン
からの3ダメージも入って、6/6のポルクラノスは死ぬはずで、ライオンはわずか
1ダメージ。盤面は大きく変わっていたはずです。
実際は、ジャッジがそう言うならとそのままゲームを進め、後でセタッサ式戦術で
ヒドラとポルクラノスをなんとか始末しましたが、同時にこちらのクリーチャーも
失われ、クリーチャー1体の差は変わらず、ゲームに敗北、同時にマッチでも負け
となりました。
片付け始めると、さきほどのジャッジが来られて「大変申し訳ありませんが、
先ほどの判定は誤ってました」とのこと。
ネットでルールを調べると、総合ルール107.1cに
ルールや能力がプレイヤーに「望む数/any number」を選ばせる場合、その
「望む数」のプレイヤーやオブジェクトにダメージやカウンターが分配されたり
割り振られたりする場合、可能ならば0より多い数のプレイヤーやオブジェクトを
選ばなければならない。そうでなければ、0以上の任意の整数を選ぶことが出来る。
とありました。
とは言え、ゲームを巻き戻しできる状況にはなく、敗北を受け入れざるを得ません。
正直、ショックのあまり、知らずと涙が出てきてしまいました。。。
ジャッジがそれぞれスマホを持っている現在、「ルール107.1cを見ろよ」とすぐ
言えるくらいルールに詳しければ、問題にならなかったはずでした。
あるいは、MtGWikiでポルクラノスのページくらい、すぐ確認できたはずでした。
これを教訓として学ぶべきことは、ルール解釈に納得のいかない場合は上告すべき
だったということでしょう。
実はかなり以前にも、ミスジャッジのせいで負けたことがあります。
赤系ビートの攻撃を「赤の防御円」で持ちこたえていたところ、相手が防御円を破壊
しようとしたので、それに対応して場のクリーチャーを指定して能力を起動しようと
したところ、「実際にダメージが発生するときでないと起動できない」と相手が主張。
6版ルール以前の処理の仕方です。ジャッジを呼んでも店舗の試合だったので、判定が
つかず、何故か同じ大会に参加していた有名プレイヤーの主張(相手側の主張と同じ)
が通ってしまいました。
スマホもなく、ルールをその場で確認できなかった時代だったのですが、明らかに
その店舗の常連で、有名プレイヤーとも知り合いでもある対戦相手側に有利な裁定が
出てガックリしました。
とは言え、スポーツの世界でも誤審はつきもの。誤審はマジックでも起こりうることと
理解するしかありません。そして、誤審から身を守るためにも、ルールを徹底的に学ぶ
こと、そしてきちんと主張することを実施しないと行けないと思いました。
今回の件では、このジャッジの方も黙っていれば、私から文句を言われることも無く、
そのまま過ごせたのかも知れませんが、ルールを誤って理解してしまうプレイヤーが
最低2人生まれてしまうことになります。それを許さず、自分から謝罪に来たことは、
ジャッジとして立派なことだったと思います。
このジャッジの方のお名前をお聞きしておきました。今後この経験を生かして、より
レベルの高いジャッジになったり、マジックのコミュニティ発展に尽くしていくこと
をお祈りします。
そして願わくば自分を含めプレイヤー1人1人が、誤審を防ぐためにルールの正しい
理解に努め、それでも起きてしまったならばそれもゲームの一部と受け入れる潔さを
持ち合わせるように(-人-)・・・
【追記】
http://buzzmtg.blog.jp/archives/11860163.html
こんな記事にも引用されていました。
【さらに追記】
2021年の現在では、ルール改正でゼロを選べるようになったそうです。
詳しくは総合ルールや解説記事をご覧ください。
107.1c ルールや能力がプレイヤーに「望む数/any number」を選ばせる場合、そのプレイヤーは、0以上の任意の整数を選ぶことができる。
こちらは5/5ワームトークンで攻撃、相手は5/5のヒドラとポルクラノスでブロック。
相手の残りマナは(おそらく)3マナのみ。ダメージの適用順は、今のうちに倒して
おきたいポルクラノスを先に指定しました。
こちらのクリーチャーは他に、怪物化しているライオンとそうでないライオンのみ。
ワームを守るために神々の思し召しをプレイし、解決されてプロテクション緑を
つけました。
相手はポルクラノスを助けるために、怪物化能力をX=1で起動。怪物化した時の
誘発能力の対象を尋ねると、「望む数だからゼロでも良い」と主張します。
いやいや、ダメージを適用する際の望む数はゼロは選べないと、こちらの主張。
ジャッジを呼んで確かめたところ、「ゼロでも良い」との返答。。。。orz
結果、相手のクリーチャーは一体も倒せず、6/6のポルクラノスと5/5のヒドラが
残ったまんま。
「ゼロは選べない」だとしたら、こちらのライオンを選ぶしかなく、当然ライオン
からの3ダメージも入って、6/6のポルクラノスは死ぬはずで、ライオンはわずか
1ダメージ。盤面は大きく変わっていたはずです。
実際は、ジャッジがそう言うならとそのままゲームを進め、後でセタッサ式戦術で
ヒドラとポルクラノスをなんとか始末しましたが、同時にこちらのクリーチャーも
失われ、クリーチャー1体の差は変わらず、ゲームに敗北、同時にマッチでも負け
となりました。
片付け始めると、さきほどのジャッジが来られて「大変申し訳ありませんが、
先ほどの判定は誤ってました」とのこと。
ネットでルールを調べると、総合ルール107.1cに
ルールや能力がプレイヤーに「望む数/any number」を選ばせる場合、その
「望む数」のプレイヤーやオブジェクトにダメージやカウンターが分配されたり
割り振られたりする場合、可能ならば0より多い数のプレイヤーやオブジェクトを
選ばなければならない。そうでなければ、0以上の任意の整数を選ぶことが出来る。
とありました。
とは言え、ゲームを巻き戻しできる状況にはなく、敗北を受け入れざるを得ません。
正直、ショックのあまり、知らずと涙が出てきてしまいました。。。
ジャッジがそれぞれスマホを持っている現在、「ルール107.1cを見ろよ」とすぐ
言えるくらいルールに詳しければ、問題にならなかったはずでした。
あるいは、MtGWikiでポルクラノスのページくらい、すぐ確認できたはずでした。
これを教訓として学ぶべきことは、ルール解釈に納得のいかない場合は上告すべき
だったということでしょう。
実はかなり以前にも、ミスジャッジのせいで負けたことがあります。
赤系ビートの攻撃を「赤の防御円」で持ちこたえていたところ、相手が防御円を破壊
しようとしたので、それに対応して場のクリーチャーを指定して能力を起動しようと
したところ、「実際にダメージが発生するときでないと起動できない」と相手が主張。
6版ルール以前の処理の仕方です。ジャッジを呼んでも店舗の試合だったので、判定が
つかず、何故か同じ大会に参加していた有名プレイヤーの主張(相手側の主張と同じ)
が通ってしまいました。
スマホもなく、ルールをその場で確認できなかった時代だったのですが、明らかに
その店舗の常連で、有名プレイヤーとも知り合いでもある対戦相手側に有利な裁定が
出てガックリしました。
とは言え、スポーツの世界でも誤審はつきもの。誤審はマジックでも起こりうることと
理解するしかありません。そして、誤審から身を守るためにも、ルールを徹底的に学ぶ
こと、そしてきちんと主張することを実施しないと行けないと思いました。
今回の件では、このジャッジの方も黙っていれば、私から文句を言われることも無く、
そのまま過ごせたのかも知れませんが、ルールを誤って理解してしまうプレイヤーが
最低2人生まれてしまうことになります。それを許さず、自分から謝罪に来たことは、
ジャッジとして立派なことだったと思います。
このジャッジの方のお名前をお聞きしておきました。今後この経験を生かして、より
レベルの高いジャッジになったり、マジックのコミュニティ発展に尽くしていくこと
をお祈りします。
そして願わくば自分を含めプレイヤー1人1人が、誤審を防ぐためにルールの正しい
理解に努め、それでも起きてしまったならばそれもゲームの一部と受け入れる潔さを
持ち合わせるように(-人-)・・・
【追記】
http://buzzmtg.blog.jp/archives/11860163.html
こんな記事にも引用されていました。
【さらに追記】
2021年の現在では、ルール改正でゼロを選べるようになったそうです。
詳しくは総合ルールや解説記事をご覧ください。
107.1c ルールや能力がプレイヤーに「望む数/any number」を選ばせる場合、そのプレイヤーは、0以上の任意の整数を選ぶことができる。
コメント
今回も、タルモゴイフに火力を打って解決時に墓地に呪文が落ちてサイズが上がるのを見逃しているプレイヤーが居ました。GPなので、解決時にジャッジを呼んでタルモゴイフは死なない事を説明してもらって巻き戻せない状況にしましたが、ちょっとずるいとは自分でも思います。
ただ、これは自分が実際に大会でミスを痛感した覚えた事なので、相手にもきっちり覚えてもらいたいと思っているのでそうしています。やはり、実際に失敗しないとなかなか覚えないものだと思います。
ジャッジがミスしていると感じた時に、自信を持って指摘出来るようになるのも重要だと思います。勿論、感情的にならず冷静に話すのも大切ですし。
実は、密かにジャッジを目指して居ますのでルールにはもっと詳しくなりたいです。(実際になれるかは微妙ですねww)
誘発関係でも『宣言がなかったので誘発してない』云々で揉めてたりする所もありましたし、自衛の為にもルールの知識も持たないとダメですねぇ・・・
僕も1回目からミスジャッジで「これで強制的にドロップになります。」と言われて、かなりうんざりしていたので、大会中は終始、ジャッジを呼びませんでした。
ジャッジもボランティア(?)で参加して運営に大変だと思うので、自分で使うデッキについてだけは参加前に色々と調べておくのが、お互いの為に良いかもしれないですね。
因みに、ジャッジよりも対戦相手のプレイングと態度に腹が立ったので、GPはドロップしました。そこまでして勝ちたいんですかね(-"-)
そんなことがあったんですね。
怪物化のスタックで僕も泣いたので、
テキストをより正確に書いてほしいです。
なにより自分に知識をつけねば。
ルールに関してのトラブルは、裁定が下っても本当に納得がいくまで質問したほうがよいですよ。
そのやり取りの中で裁定が覆ることも多いにあり得る話です。(経験談)
特に競技レベルが高い試合では、ルール誤認によるプレイは場合によってはペナルティーの対象にもなりえますので、メタとかプレイについて研究するのと同じように
あらゆる状況を想定してルールを事前に再確認していったほうが賢明です。
>testamentさん
その状況ならずるいと思う必要は無いと思いますよ。以前も、相手のミスはどこまで見逃すかという考察をしたことはありますが、競技レベルなら容赦する必要はありません。ルーリングの重要性は体験から学ぶべきだと思います。
ジャッジを目指す方の意見は参考になります。ありがとうございます~!
>あっぽーさん
お会いした日曜には、既に立ち直っていましたから大丈夫ですよ~。
誘発関係は、ルールも変わってまたややこしくなりましたね。
プレイヤーとしては、変更点も含めて学んでいくしかないですよね。
>Subaruさん
ま、これでブログで一記事書けるなぁ、と受け入れました。
仰る通りジャッジはボランティアだし、いないとゲームにならないし、そもそもジャッジ、対戦相手、自分とそれぞれミスがあったわけで、誰かが一方的に誰かに被害を及ぼしたわけではありません。恨みっこなし、というのが正しい態度だと思いました。
対戦していてイヤなプレイヤーはいますね。それはまた別の、大きな問題ですが。
>shoさん
対戦できて楽しかったですよ!ありがとうございました。
ややこしいカードですよね。自分でもそう思います。
水曜日の夜に、あの時の大会レポをアップしますので、是非また来てください。
そして、またいつか対戦しましょう~!
>通りすがりバーン使いさん
仰る通りだと思います。何であの時、もっと食い下がらなかったんだろう。。。
と後から思いました。
最低でもジャッジに、該当するカードのMtGWikiのページを確認することを要求しようと肝に銘じました!
ジャッジの裁定に疑問がある場合、そのイベントのヘッドジャッジ(ルールにおける最終責任者)に確認することができます。
なので、そのジャッジの裁定に「何かおかしいのでは?」と思う部分がある場合には、必ずヘッドジャッジに確認をしてください。
ヘッドジャッジに確認をとることは、プレイヤーの皆さんがお持ちの権利です。
権利を活用して頂ければ、ジャッジ側も十分にサポートさせていただけると思っています。
>該当するカードのMtGWikiのページを確認することを要求しようと~
これはあまりお勧めしません。
MtGWikiは、ルール文書ではないため、正しさを示す根拠とはなりません。(実際に間違った記述になっていたケースがありました。)
ルール文書としての確認文書は、総合ルールまたはその時の最新エキスパンションのリリースノートだけで、他のものはあくまで参考程度にしてください。
ジャッジの方からのコメントはとても参考になります。
ヘッドジャッジへの上告は、ルール・システムとしてはとっくに承知していましたが、実際に行使することを思いつくかどうか、というのは別問題だと思いました。
実際に体験してみてこそ、よくわかったと実感します。ご指摘の通り、プレイヤーの権利として行使することが大事だと思いました。
MtGWikiの件も、ご指摘ありがとうござます。
その根拠となる、総合ルールなどを学んでいきたいと思いました。
GCCに関連されている方だったんですね。もしかしたらお会いしたことがあるかもしれません。今後ともよろしくお願いします~!