今日から盆休み。家の掃除をして小休止しているところです。

で、録画したドラマ「アオイホノオ」を観たのだけど、これむちゃくちゃ面白いですね~。
原作は、ヤンサンに連載されてた頃にちらっと読んでた程度ですし、その後は
ノーチェックでしたけど、よくもまあ、これをドラマ化しようと思ったなwww

ちょうど自分やその前後の世代の漫画・アニメファン向けの作品ですが、ターゲットを
絞った作品のほうが、いろんな層をターゲットにした作品よりもずっと上手くいく
という成功例になってほしいですね。


「変態仮面」と同じ監督ですし、変態的な演技力で定評のある安田顕も、庵野秀明役で
出ていますね。

http://blog.livedoor.jp/thx_2005/archives/51979780.html
こんなエピソードもあって、どこまで暑いんだ、このスタッフ陣・・・
たった1シーンのために、ここまで正確なジオラマを作るなんて・・・

ジオラマや着ぐるみによる特撮はCGに押されて難しくなってきましたが、
こういう特撮現場を再現するドラマという切り口も面白そうですね。


ドラマ自体も、原作漫画通りのテンションとウザさだし、あの当時の雰囲気や作品の
数々を上手く再現していていいと思います。

掲載誌が変わってからのストーリーを知らないので、今後どうなっていくか
非常に楽しみです。期待しましょう~!




新作ゴジラ観てきました~!でも、たぶんもう1回行くと思うし、まだ観てない人も
多いと思うので、レビューはもう少し後にします。

代わりに、これまでの作品の中からマイベスト10ランキングを挙げましょう~!



その前に1つ。オリジナル版の「ゴジラ」(1954)は、そもそも1位に入って当然の
チャンピオンなので、(逆にそうでないランキングは、考えられない・・・)
ボクシングのランキング方式にしました。
これで全部で11作品(実際はそれ以上挙げてます)を紹介できます。


チャンピオン 「ゴジラ」(1954)
間違いなく日本映画の名作の一つ。特撮映画のパイオニア。
怪獣の恐怖感、映像、俳優の演技、音楽どれも最高だ。



1位 「VSデストロイア」(1995)
VSシリーズを締めくくるのに相応しい大作。バーニングゴジラ、冷凍兵器のスーパーX3、
破壊神デストロイア、どれもカッコいい。54年版ゴジラとのストーリーのつなぎ方も良い。
人間の兵器の影響で異常進化をしたという点では、ゴジラもデストロイアも兄弟の
ようなもの。粘菌のように合体化して巨大化するなんてところは、ヘドラを彷彿させる。
いろんな要素が詰まっていながら、まとまっている作品。



2位 「VSメカゴジラ」(1993)
メカ好きとしては、メカゴジラはたまらない。デザイン的には一番大人しいけど、
ゴジラを倒した実績でこれが1番。ラドンと合体して蘇るという反則技でやられたけどね。


3位 「ゴジラ」(1984)
特撮ブームの80年代に、蘇ったゴジラ。これがなければ、VSシリーズもなかった。
昭和シリーズに比べると、格段に撮影技術の進歩がわかる。冷戦下での政治ものという
切り口も良い。共演怪獣はいないけど、メカのスーパーXが良い。


4位 「VSスペースゴジラ」(1994)
VSシリーズの中ではあまり評判の良くないスペゴジだけど、決選の舞台が福岡だし、
ダサいモゲラが一回りしてカッコ良く見えるので良し。VSシリーズの中では珍しく、
ゴジラと人類が共闘する、という見方もできる。


5位 「VSキングギドラ」(1991)
未来では日本が世界の敵になっていた!
タイムトラベルやT2的な要素も面白いし、バブル時代の日本の勢いとジャパンバッシングが
感じられて良い。敵役のギドラは単なるリバイバルでなく、メカ怪獣となって味方になるという
ところもお気に入り。後でメカゴジラの伏線になったのも良いアイディアだ。


6位 「VSビオランテ」(1989)
VSシリーズの開拓者。ゴジラを倒せるのはゴジラだけ、というコンセプトはこれから始まった。
やっぱり大怪獣同士の戦いは面白い。G細胞とか抗核バクテリアというバイオっぽい
設定も時代を感じさせる。メカはスーパーX2があるぞ。


7位 「対モスラ」(1964)/「モスラ」(1961)
昭和シリーズではやっぱりこれかな。総天然カラーとか言われた時代に、あのモスラの
デザインが素晴らしい。オリジナルのモスラとセットで観るべき。
「モスラ~や、モスラ~」の唄も名作。


8位 「対メカゴジラ」(1974)/「メカゴジラの逆襲」(1975)
こちらもセットで観るべき。リベットむき出しの質感、凶悪そうな表情、全身武器の
固まり。すばらしいデザインだ。
観客動員数でディスられることが多いこの2つだけど、内容は濃いぞ。
キングシーサーやチタノサウルスは邪魔だな。。。


9位 「対ヘドラ」(1971)
子供の頃観た印象とは、だいぶ違っていてビックリ。実験的な珍作だ。
でもゴジラ映画として観ると、敵役とゴジラの1対1の戦いは実は珍しい。
ヘドラは最強クラスだし、汚いし。こんな映画は、今では作られないだろうな~。


10位 「Xメカゴジラ」(2002)/「東京SOS」(2003)
こちらもセットで。メカゴジラ2部作がシリーズを締めくくるというのも昭和シリーズを
踏襲している。Xメカゴジラは、現代的なデザイン。ずっと機動的で、ゴジラと
格闘もするし、見応えがある。アブソリュートゼロの設定も演出もカッコいい。
やはりゴジラを倒せるのはゴジラだけだし、ゴジラを倒せるだけの兵器を造った
人間が、それを放棄する決定をするという点も、初代ゴジラのエピソードを踏まえている。


惜しくもランク外 「Xメガギラス」(2000)
鬱映画「ミスト」の要素もちょっとあって、昆虫的なデザインの新怪獣との戦いは
新鮮だったし、新型メカはマイクロブラックホール砲!電子レンジの応用で
作っちゃうらしいwwwそんな危ねぇもの作るなよwww




好きなことを語るって楽しいですね~!

この3連休中に観てきました~!
http://www.youtube.com/watch?v=4YTT16h-sNM


ヤンジャンの漫画版は最後まで読んでいたけど、設定だけ同じで、他のほとんどは
改変されていたました。自分は映画版のストーリーのほうで良かったと思います。

主人公のトム・クルーズは、最初はヘタレで兵士としてもダメダメだったけど、
戦いを繰り返す度に強くなっていくというところがなかなかカッコいい。

ヒロインのリタは、漫画版ほど可愛くないし、(能力が失われているという設定で)
圧倒的に強くもないけど、トレーニングルームでストレッチしているときの姿勢が
とても美しくて、印象的でした。

メカは、やっぱり兵士達のパワードスーツ!エリジウムにも似たものが出てきたけど、
こっちは軍の標準装備なんで、兵士達皆が着用していてビジュアル的に圧倒される。
あんなにたくさんのエキストラ全員にスーツを着せるなんて、お金かかるよね。

ただ、一般兵士はスーツを着ていてもあっさり敵にやられるので、スーツの凄さが
イマイチ実感できないのが残念。リタが数百体の敵を一掃したというものの、
観客は何度もリタの死ぬシーンを見せられるので、やっぱり敵が強過ぎという
印象しか残らない。結局、パワーアップした主人公だけが頼りなのだwww

それから四連ローターのオスプレイみたいな輸送機の軍団。
オスプレイのプロモーションビデオかと思うくらいだ。
敵の攻撃に落とされちゃうから、安全面を訴えるのには使えなさそうだけど。


2つ目の不満が敵のビジュアル。マトリックスにでてくるセンチネルみたいで、
「擬態(字幕ではギタイ、セリフではmimic)」という表現には似合わない。
イメージとしてはターミネーター的なアンドロイドなのだけど、それも平凡か。
映画で新しく表現するっていうのも難しいものだろうね。


ストーリーの展開はテンポよいし、コメディっぽく思わず笑ってしまうところもあり、
なかなか良かった。最初のタイムループの時だけ丁寧に描写し、それ以降はばっさり
カットして必要なところだけを描く、という点も良かったと思う。

敵の秘密を解き最後の戦いに挑む前に、主人公の能力が失われるという設定は
緊迫感を増すためにも必要だ。死んでもやり直せば良いままじゃ、ね。


最後に残る不満は字幕。あの大御所にSFの字幕やらせるなよ、と思っているけど
トムさん大好きな人だからしょうがないのだろうね。


そんな細かい不満はあれど、特撮/SF/アクションとしては期待通りの好作でした。

久々に良い映画を観た
特撮では無いのですが、すっかりハマってます。

連休の後半は自宅警備の日、引きこもって映画でも観ようと思ってたのですが、映画好きの嫁さんが借りてきた映画がコレ。

「インド映画ねぇ・・・」という胡散臭いものを見る感じで観始めましたが、これは感激!めちゃくちゃ面白かったです。

自分が映画に重要だと思う要素は、
1.ストーリー
2.キャラ
3.俳優の演技
4.映像(特殊効果も含む)
5.音楽
ですが、どれも満点。欠点は3時間近いという尺の長さだけ。
こんな映画が観たかったんだよ!と言いたくなるくらいで、
結局、連休の間に3回観たかな。マイベスト5に入るくらいです。

ちなみに自分の借りたのは「クロニクル」
ダークサイドに堕ちたヒーローものって感じで結構好みの映画でしたが、
この映画には及ばない。。。


アメリカ版ゴジラがメタボな件www
アメリカ文化の価値観の一つに、大きいことはいいことだ、というのがあると自分は思ってますが、まさにそんな感じ。

もちろん、映画本編は期待してますよ!

牙狼新シリーズ「魔戒の花」と、スピンオフ「絶狼」
新シリーズが始まっていたなんて、知らんかった~。・゚・(ノД`)・゚・。
http://garo-project.jp/TV4/


一応、ファミ劇でも先週からスタートだったらしいので、2話目からの
鑑賞となるけど、明日から観ます。
https://www.fami-geki.com/garo-makai/

前のシリーズでは戦隊化してきた兆しがあったので、やっぱり硬派な単独ヒーロー
路線に戻してほしい、というのが正直な希望です。

さあ、どうなるかな(ネタバレコメントはご遠慮下さいね)。


ついでというわけではありませんが、絶狼も全6回分連続放送だそうですね。
録っておいて、GWにでもまとめて観ましょう・・・
http://www.fami-geki.com/detail/index.php?fami_id=02135
http://garo-project.jp/ZERO/

こちらは、零役の俳優さんがもうちょと上手くなっていることを希望ですwww


ゴジラは言うまでもありませんが、同時期に公開されるこの映画も期待してます。
http://www.youtube.com/watch?v=7Y6Na0KQRy8

リタが可愛くないのが残念・・・


ヤングジャンプでのマンガ版も面白い。
http://tonarinoyj.jp/manga/all_you_need_is_kill/

連載はいつまで続くのかな?
映画公開までには終わってほしくないけど、ダラダラ続くのもアレだし・・・

ハリウッド版です。新しい予告編を見つけました。
http://www.youtube.com/watch?v=64c6VLNJQiE


原発事故・津波と、今や日本では描けないシーンが続きますが、スゲ~迫力です。

怪獣ものには恐怖感・絶望感というのは重要な要素ですが、子供向けを意識すると
その辺のバランスが難しく、強すぎたら子供のトラウマになるし、弱すぎたら
ヌルくてつまらないものになってしまいます。

その点、このハリウッド映画は子供向けなんて意識が全く無さそうです。
どこまでやってくれるでしょうか・・・

どんな映画になるか、楽しみに待ってます。

ドラゴンがカッコいい「ホビットの冒険2」映画版
今日観てきました。(正確な邦題なんて知るか!)

指輪物語のボーナストラック三部作と言っても良い「ホビットの冒険」シリーズの第2作目です。

最新のCGで贈るドラゴン、カッコいいですね~。
ファンタジーファンにもゲーマーにも大満足だと思います。
財宝の山に埋もれて眠るドラゴンとか、D&Dの挿絵そのままですね!シビれた!


自分はドラゴン系の映画は特に好きなジャンルの1つで、いろいろ観てます。
古くはディズニーの「ドラゴンスレイヤー」から、ショーン・コネリーが
声を当てた「ドラゴン・ハート」、ゲーマーなら当然「D&D」シリーズとか。


でもなんで映画でドラゴンを映像化すると、前肢の無いワイバーンタイプになるんだろ?
ドラゴンスレイヤーでもそうでした。
ドラゴンハートは、しっかり前肢がありましたから良かったですけど。


ストーリーとしては、指輪三部作には遠く及ばないものの、強大な敵に何とか
一矢報いようとするドワーフ達の決意や無念が伝わってきて、グっと来るものが
あります。

アクションは、ドワーフとエルフとオークの三つ巴の戦いが良かったです。
ドラゴンとドワーフ達の戦いは、ちょっと大雑把過ぎかな。

残念なのは・・・(以下ネタバレあり)












指輪三部作に関わるストーリー描写は、むしろやりすぎ。

ガン爺が冥王サウロンの復活を知ってしまった、というのは指輪1作目の序盤を
台無しにしてると思います。
最近は特撮ネタばかりだな~。

こちらをどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=vIu85WQTPRc#t=40

良い出来だと思います。期待が高まりますね~!

リメイク映画を観る前にどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=nrD2l05Ggls

このフレーズで「ああ、アレか・・・」と思いついた人は、相当マニアですwww
http://subcultureblog.blog.fc2.com/blog-entry-12834.html

































全裸ではないと思うが・・・



ダダの姿が違和感ないのが笑えるwwww

こんな動画見つけた。
http://www.youtube.com/watch?v=EanTGHHJjI0

外人からのコメントもいいね。

いつの間にか、こんな話が!
http://news.mynavi.jp/news/2014/02/20/007/

メタリックになって、なかなかカッコいいと思います。


問題はストーリーだ!
キカイダーの原作は、かなりダークだからな。。。。

グロ動画です。閲覧注意!
http://www.youtube.com/watch?v=STHpMUYeznQ


海外ってすげ~な。

土曜が映画の日だったので、映画館に行ってきました。

公開されてから随分経つのに、前列1~2列を除いてほぼ満席。
評判が良いと聞いていたけど、県内の映画館でこんなに入っているなんて
考えられないくらいで、ビックリしました。


さて映画は、と言うと・・・


映像は素晴らしい。日本の一般映画でここまで造り込んでいるとは驚きです。
ゼロ戦はもちろんですが空母の描写が特に素晴らしいけど、メカだけでなく
空戦の背景や海の表現、どれも日本映画のCGとは思えないレベルです。

ただ、ゼロ戦が海上でなく陸地の上で空戦を繰り広げていたシーンには、違和感・・・
ま、これは演出やストーリーの問題で、映像の素晴らしさを否定するものではありません。


役者の演技も素晴らしい。
岡田准一はジャニーズというくくりからは想像以上の役者魂を魅せてくれます。
田中泯、橋爪功らのオジ(イ)様方の演技も白熱してて、ベテランの味を魅せてくれます。


物語の構造も、いろんな人から主人公のエピソードを聞いて回る、というスタイルなので、
一つのイベントを多角的に再現する「バンテージ・ポイント」のような面白さがあります。
これなら同一CGシーンを繰り返し使っても許されるでしょう。






ここからネタバレを含みますし、悪口になります。
ファンの方と未見の方はご遠慮下さい。










ストーリーがもうダメダメ!最低レベル。クソ映画。

主人公は凄腕のパイロットなのに、「いのちをだいじに」とばかり、いざ戦闘になると
上空に逃げてしまう、という設定・・・?

途中までは、実は凄腕だからこそ全く被弾せずに帰還してくるのであって、主人公を
良く思ってない連中が流したただの噂、だと脳内補完して観てました。

そうでなければ、それは敵前逃亡のはずで、すぐに調査が入って良くて独房入り、
普通は銃殺レベルの大問題になるほどの行為です。
戦果を挙げているからこそそうならないわけで、つまり上層部はエースと認めている
のだろう、と思って観てました。

小隊長を任されている人なんですよ、主人公は!



ところが、上官や大勢観ている前で「いのちをだいじに」と強く訴える・・・!
軍の士気に関わるそんな事態を、上層部が黙っているわけないです。


そんな違和感が常にあって、とても主人公に共感できませんでした。



こういうところが日本映画やドラマの弱点なんです。
組織をきっちり描けない。

軍隊でも警察でも会社でも病院でも、組織を不条理な存在として描くことはあっても、
組織は組織の論理を持って行動する、ってことを描けないんです。

「組織に反発する主人公、カッケー」レベルのストーリーしか描けないんですね・・・
組織は、ただ単に主人公のすることを邪魔するだけの存在としか描かれないんです。



ラブストーリーのパートは、もう気持ち悪いとしか言いようがない。

主人公の犠牲で生き残った部下が、主人公の妻子を訪ねるわけです。
最初は「もう私たちに構わないでください」と部下を拒絶する妻。

それでも恩返しと誠意と熱意で、繰り返し訪問する部下。
いつの間にかそれが当たり前になって、交流が始まって・・・

でもこれではいけないと決意する妻。
「もう、あなたの人生を犠牲にしないで」

「ここに来ることが自分の喜びなんです、初めて会った時からあなたを・・・」
と言って立ち去ろうとする部下を・・・

引きとめて抱き寄せる妻
「あ、死んでも戻ってくると言っていたあなた、あなたなのね!」

いや、それ別人ですから!なんだこのビッチは!NTRか!

例えばさあ、オレが交通事故や重度のガンで死にそうなときに信頼できる人
(まあ、実兄・実弟・親友くらいの人だよね)に「妻子のこと頼む」と言って
死ぬとするやん、残された嫁がその人を「あの人の生まれ変わりだ!」とか言ったら・・・
勘違いも甚だしい!クソ嫁!クソビッチ!とか思うよね。



「こんなことをするためにあなたは生き残ったわけでは無い。
こんなことをすることをあの人は望んでない」と、
部下の贖罪の気持ちを開放するのが、妻の役目だろ~!
と自分は思ってました。



違和感と気持ち悪さだけが印象に残ったストーリーでした。
ホントに、こんな映画で泣けるの・・・?





さらに日本映画の弱点「台詞でクドクド説明する」「泣けるポイントでは、
登場人物たちも泣く」も、きっちりやってくれます。

ああ~。もったいない映画でした。

自分にとってゴジラ映画の魅力は、ミニチュアと着ぐるみによる撮影です。
プラモデルの飛行機がホントに飛んで、プロモデルの戦車がホントに大砲を撃つ
ように見えるというのは、何よりわくわくします。

リアルすぎるCGの特撮は凄いし、感心させられるけど、そういう少年の心に
響くようなものを置き去りにしてしまったような感じがしますので、そういう
特撮ばかりになるのも困ってしまいます。

ま、年よりのノスタルジーと言われればその通りですが。


で、同じくらい好きなのが防衛チームの活躍。
自分が子供の頃は、軍隊や戦艦の本を読んだりウォーゲームをするだけで、
「戦争の美化」とか言われて、大人たちから怒られたものです。

今や「艦コレ」のようなゲームが大人気とか。時代は変わりましたね。
ちなみに、「シムG」の元ネタはセガサターンの「ゴジラ列島震撼」。名作です。
これにゲーセンの「戦場の絆」のようなシステムを組み合わせたようなイメージです。


やっぱり、大震災の時の活躍のおかげで自衛隊がとても身近になってきたこと、
日本の回りが物騒になってきて、やっぱり国を守るって大事なことなんだってことが
浸透してきたように思えます。

ゴジラ映画でも、その自衛隊の戦いぶりをきっちり描いてほしいと思ってました。
ウルトラマンでも、ウルトラマンが出てこず、防衛チームだけで怪獣を撃退する
エピソードがあってもいいんじゃないか、とも思ってたこともあります。

それも新兵器やスーパーメカが突然出てきて、あっさりオシマイとかでなく、
通常兵器を使って泥臭く、しかし最善を尽くす、という描写です。

しかしゴジラが通常兵器にやられるようでは、ゴジラ映画ではありません。
ジラになってしまいますwww

その辺がゴジラ映画の難しいところ。
でも、そもそも自衛隊の目的ってなんだろ、勝利ってなんだろうと考えると
必ずしも1作目のようにゴジラを倒し、消滅させることだけが勝利ではないと思います。

その答えが、作中に出てくるGフォース隊員の言葉です。

やられてもやられても立ち向かう、「それが何の役にたつのか?」と多くの人に
ツッコまれようがwww、通常兵器VSゴジラのシーンはゴジラ映画には欠かせません。


化学系の技術者としては、新兵器開発のシーンの描写も外せません。

初代ゴジラでは、オキシジェンデストロイヤーを開発した芹沢博士が研究の秘密を
封印するために自らゴジラとともに死にますが、今の時代、1人の研究者が偉大な
発明を成し遂げるというのはほとんど無く、いずれもチームによる役割分担で研究が
進められることがほとんどです。その中で、プロジェクトに対し、個人がどうあるべきか、
組織が暴走したりモラルを踏み外してしまったりした場合、個人はどう行動するべきか、
ということも重要なプロットだと思います。

兵器に限りませんが、科学技術のいたちごっこというのもサブテーマです。
画期的な新技術も、いずれ陳腐化し、新たな技術に取って代わられる運命です。

いつまでも「オキシジェン・デストロイヤー」が最強の武器であるべきだとは
思っていません。

そんな中の、それに携わる人間の必死な姿こそがゴジラ映画に限らず、
物語の本質だと思います。

あとは、SFチックなトンデモ技術をうまく面白くみせられればよいのですが。




色んな映画を観て色んな映画に文句をつけて来ましたけれど、
やっぱり一つの物語を作り上げるって大変なことですね。

こんな二次創作SSでも、最後まで仕上げるのはなかなか難しいことでした。
第3章

主人公はGPS財団の施設に忍び込み、研究データを一部盗み出す。このデータを元に
「シムG」でシミレーションしてキャンサラー対策を編み出そうと、EG社にデータを
託す主人公。そしてスーパーX4のドッグにて、H-COX発射装置を完成させる。


Gフォースととゴジラの戦いが始まった。多大な被害を受けながらも、奮闘するGフォース。
戦闘機やメーサー車の攻撃が通じないゴジラの前に、政治家はいらつく。
「あんな兵器では通用しないことがわからないのか?」

「お言葉ですが、手をこまねいて何もしないより、街を守るためには何かをせずには
いられないんです!」
「先生、たとえゴジラにとって蚊ほどの攻撃でも、蚊がブンブンいる藪には
近づきたくなくなるかもしれない。それが我々の使命なんです」
Gフォース隊員達が反論する。

そこにスーパーX4が到着。「今度は蚊どころじゃすまないぞ。大アブだ」

放射熱戦を浴びながら、H-COX溶解液を浴びせかけるスーパーX4。
ゴジラの皮膚は白煙を吐きながら溶けていくものの、致命傷を与えるほどではない。
「空気中の酸素で、予想以上にH-COXが失活していくのかもしれない」
「もっと近づいて発射しないと・・・」と主人公。


しかし、こんな状況も想定ずみ。シムGでのシミュレーション通りに作戦を実行する。
至近距離からH-COXを浴びせかけるために、ビル陰に隠れるスーパーX4。
戦車やメーサー車の攻撃で、ゴジラの気をそらさせる。さらに空から戦闘機が。

ゴジラが放射熱戦を吐き終えた隙を狙い、腹部めがけて突進していくスーパーX4。
そして体当たりする直前にH-COXを全量発射する。自爆覚悟の特攻だ。
あばら骨がむき出しになるほど大きなダメージを受けたゴジラは、
機体が溶解して動けなくなったスーパーX4を前に、海に引き返していくのが
精一杯だった。Gフォースの連繋の勝利だ。沸き立つGフォース司令部。

研究班はH-COXの改良案の検討に着手する。
「機体や発射装置が溶けては何にもならない」
「カプセル化して打ち出すようにしては?」
「不活化したH-COX液と活性化剤を別々に噴出させては?」



第4章

一方、主人公が盗み出したデータと良心ある研究員の内部告発によって、
GPS財団にもIAEAの査察が入ることが決定した。
これであの研究を止めることが出来ると、安堵した主人公だったが・・・

IAEAの査察の前に証拠資料を消そうとするGPS財団の責任者。しかし、私欲に
かられた研究者の一人が、資料を持ち去って逃亡を図った後だった。

その研究者も、各国の産業スパイに追われた末殺される。
しかし、息絶える直前に「キャンサラー」の起動装置を作動させる。
「もはやこれまで・・・、だが只では死なん・・・!」



人類の存亡をかけた最後の戦いが始まる・・・

ゴジラより強大・凶悪な怪獣の前に、Gフォースの通常兵器は全く歯が立たない。
「ゴジラには野生の獣同様、生存本能がある。多少でも自ら被害を受ければ
撤退することもあるだろう。しかし、あの怪獣は違う。自らの生存なぞ
考えておらん・・・どうやったら撃退できるんだ・・・?」

もはや完全消滅させるしかない。それが可能なのは新型H-COXなのか?


Gフォースは、シムGで蓄積されたデータに基づいて戦略を立てた。
スーパーX3による冷凍攻撃で動きを止め、スーパーX4のH-COXでトドメだ。

戦略通りに、戦局は進んでいたかのように見えた。そして改良型H-COXが
キャンサラーに発射された!

しかし、ぬめる体表に吸収されただけだった。効かない?
いや。冷凍攻撃でさえ効果は不十分だ。なぜだ?


シムGのデータの再解析を始める担当者。キャンサラーのパラメーターを見る。
「ハイパーSOD?」
「隠しステータスか?なんだこれは?」

「まさか・・・SOD、スーパーオキシドディスムターゼ?」
「自分がH-COXをエントリーした後で、その対抗策としてエントリーされた新技術です」
「超原子価水素を生み出す抗酸化酵素で、H-COXを中和・無害化してしまいます」
「酸素でさえ超原子価にするのはあんなに難しかったのに、それを水素でするなんて・・・」
ガックリする主人公。

おそらくは冷凍攻撃を無力化する技術も研究済みなのに違いない。
GPS財団もシムGで対策を研究していたのだ!

ダメだ、人類はキャンサラーに対抗する術がない。


そこに、聞き覚えのある野獣の咆哮が・・・
さらなる絶望か、それとも新たな希望か・・・



最終章

傷がまだ十分に癒えぬゴジラとキャンサラーの死闘が始まった。
「ゴジラを倒せるのはゴジラだけ。勝つのはどちらだ」
「どちらが勝っても、人類は滅亡だ・・・」
自嘲的なつぶやきが、誰の口からとなく響く。


これまでのシムGのシミレーションでは、キャンサラーの勝率は100%。
ゴジラ最大の武器である放射熱線が効かないのだから当然だ・・・

だが、周囲の空間線量はどんどんあがっていく。
抗核作用が働いていないのか・・・

ゴジラの放射熱線でダメージを受けるキャンサラー。
「もしかしたら、H-COXに対抗するためのハイパーSODが、抗核作用を阻害している
のかもしれない。ならば、ゴジラにもチャンスがある」

新データを入力してもう一度シムGで再計算する主人公。
それでもゴジラの勝率は20%どまりだ。

「だが、ゴジラには野獣の本能がある。もし生きるために必死なら
計算できない何かが作用するかも知れない」


(激闘が続く)

(この辺は、プロレスの3WAYマッチ的なところをじっくり描写してもらいたい)


スーパーX4は、ゴジラを警戒しつつ、キャンサラーに攻撃を加えていく・・・


そして、遂にゴジラのバーンスパイラル熱線がキャンサラーを焼き尽くす!


「低温に強くした分、高温には弱くなってしまったのかも知れないな」

空間線量が低下していることを報告するオペレーター。
「ゴジラがキャンサラー体内にあった放射性物質を吸収しています」

「キャンサラーも、ゴジラにとっては獲物にすぎなかったのか」
「結局ゴジラの勝因は、野獣の本能か・・・」

「ゴジラが海に帰っていくぞ・・・」

「腹が満たされれば巣に帰る。これも野獣の本能だ」

--糸冬--


今年はゴジラ生誕60周年なんですね~!
それに合わせてかどうかはわかりませんが、ハリウッド版も今年の夏に公開されます。
http://www.godzilla-movie.jp/

「ジラ」よりはカッコ良さそうで、期待が持てますね。

さて、今日は2次創作ってやつです。
こんな感じのゴジラ映画観たいな~って思いながら昔書いた文章ですが、
60周年を記念してアップしちゃいましょう。






「ゴジラ2014」

序章

初代ゴジラが現れてから60年後の2014年、ゴジラを題材にしたネットゲーム
「シムG」が爆発的にヒットしていた。

世界各地に現れたゴジラを、参加プレイヤーが各種兵器を操縦しながら協力して撃退する
というゲームで、ゲーム内のランクがあがると、より強力な兵器が使えるように
なったり、自分で兵器をデザインできるようになったりする点が人気を博した。

このゲームの開発会社「イースト・ジェムズ」社(EG社)は、実は国連G対策センターの
下部組織で、次にゴジラが現れたときのための撃退計画や新兵器開発のための
ビッグデータ収集・解析を行うためのものであった。ここ数年、原発事故が相次いでおり、
その影響でゴジラが再び現ることを危惧していたからである。


一方、この原発事故の処理に大いに役立ったのが、Global Peace Society(GPS)財団が
開発した「放射性物質無害化システム」である。放射性物質で汚染された水や土壌を
ろ過し、除染することができるものであった。これはG細胞と抗核バクテリアを巧みに
組み合わせたシステムで、G細胞による放射性物質取り込みと、抗核バクテリアによる
除染及びG細胞の抑制というメカニズムに基づくものであった。


物語の主人公、「シムG」での高ランクプレイヤー「DHMO」は、化学を専攻する
助教である。彼は、60年前ゴジラを倒した「オキシジェン・デストロイヤー」を
研究しており、1995年に伊集院博士が研究していた「ミクロ・オキシゲン」の
破壊作用は物理的なものであり、化学的な溶解作用を持つ「オキシジェン・
デストロイヤー」とは原理的に異なるものであると考えていた。

彼は、これまでのゴジラの戦いを詳細に分析した結果、高熱・低温・衝撃・圧力・
レーザーやメーザーなどの物理作用ではゴジラは倒せず、ゴジラを倒せるのは
オキシジェンデストロイヤーやヘドラの溶解液などの化学的作用によるものだと
いう仮説を立てていた。

彼は自分専門分野である有機金属錯体を用いて、超原子価の酸素原子を安定化
させることにより、強力な溶解作用を持つ酸化剤を開発することができるのでは
ないかと考え、「ハイパー・コバレント・オキシダイザー(H-COX)」と名づけ、
研究を始めるとともに、そのアイディアを「シムG」の新兵器部門にエントリーした。


初めのうちは細々とした研究体制であったが、EG社がそのアイディアの実用化の
研究に資金援助を申し出たこともあり、大掛かりな研究体制が整った。

研究が進むうちに、何者かの手によって様々な妨害工作が起こるようになった。
それでも意欲的に研究を進める彼のもとに、GPS財団がさらなる資金援助を
申し出てきた。

実は、GPS財団は表向きは「G細胞の平和利用」を進める団体だったが、その裏では
世界を牛耳る軍需企業が「G細胞の兵器利用」を研究しているのだった。当初は
ゴジラを倒せる兵器の研究を邪魔していたGPS財団であったが、方針を一転、
ゴジラを倒せる兵器こそ究極の兵器となると考え、彼の研究を横取りするのが
目的であった。

GPS財団は、そのほかにもゴジラのクローン化技術の研究や、1975年に真船博士が
開発した生物を電波でコントロールする技術の研究などを秘密裏に進めていた。



第2章

そんな中で事件が起きた。長年稼動を続けていた「放射性物質無害化システム」が
暴走を起こし、G細胞が異常分裂を開始した。抗核バクテリアが処理しきれないほどの
放射性物質を抱え込んだG細胞がガン化して、抗核バクテリアでは抑制できなくなって
しまったのだ。ガン化したG細胞は、G-キャンサーと呼ばれた。

この事態を絶好の実験の機会と考えたGPS財団は、G-キャンサーを研究所に運びこみ、
G細胞をiPS細胞化したGPS細胞から様々な臓器を作製し、生体コントロール装置の
端末を埋め込んだ人造ゴジラ「キャンサラー」を生み出そうとしていた。
キャンサラーは抗核バクテリアも遺伝子的に融合しているため、ゴジラの放射熱線も
吸収する能力があるはず。まさに究極の兵器である。


「H-COX」の研究は最終段階に進んだが、GPS財団の真の目的に気付いた主人公は、
自分の研究を破棄すべきか、さらにGPS財団の企みを阻止すべきかどうか苦悩する。
何のための研究だったのか・・・?一個人が社会の中でできることとは・・・?


その頃、放射性物質無害化システムが機能しなくなっため、放射能による環境汚染が
進み、再びゴジラが目覚めようとしていた・・・

それを察知したGフォースは、研究段階にある未完成の「H-COX」発射装置を搭載した
スーパーX4の準備を開始した・・・



(続きはまた明日に)
たまたま見つけた動画だけど、編集が上手だから本人がほんとに楽しくスケボーしているように見えますね!

http://www.youtube.com/watch?v=YRbakPKgU5Y#t=192

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