テレビでやってたのを嫁さんが観てたので、ネットしながら横目で鑑賞。

この映画は、DVDで1回、テレビで1回観たことがあるので、これで3回目。
ジブリの作品の中では一番好きな映画だ。

どこが好きかと言えば、あの世界。

ファンタジーと一口に言っても、世の中いろんな世界がある。
「指輪物語」に代表される剣と魔法とモンスターの世界。ゲームでもお馴染みだ。
ディズニー作品でよく見られる動物がしゃべり、乙女チックな世界。
「ゲゲゲの鬼太郎」などの和風な世界。

この作品も分類するなら和風ファンタジーなんだけど、独特な世界観をきっちり組み
上げて表現しているのにも関わらず、なんとなく懐かしい感じや見慣れた感じがする
デジャヴ的不思議感。この不思議感が、ファンタジーの魅力なのだ。

八百万の神様を擬人化した表現も楽しい。
エレベーターに一緒に乗る大根の神様とか微笑ましい。

千尋を助けてくれるハクは、千尋が溺れたことがある川の化身で、自分の身も
かえりみず千尋を助けてくれる。このへんはヒロイックファンタジーの定番通り。

御腐れ様とかカオナシとか不思議な客が来るけど、あんまり深く考えないで、
そのドタバタ騒動を楽しむのが良い。不思議な国のアリスだって、深い意味は無い。
その不思議感を楽しむのがファンタジーなのだ。

最後の試練を乗り越えて、無事両親を取り戻して現実世界に帰っていく千尋。
映画を観終わり、また厳しい現実社会に戻る自分。
現実社会だって、いろいろと理不尽なこと・不可解なことが多いものだ。
せめて余暇を過ごす時くらい、好きな世界を楽しみたいよね。

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