思い出の相棒達~その9:エクテンに挑戦!
2010年10月3日 MtG自伝
時間を少し戻して2001年冬、オデッセイが発売された直後の話です。
この時はエクステンディドのシーズン。ブロック構築と違ってエクテンの大会はGPTやPTQのシーズンが終わっても、たびたび開催されてます。
ここはじっくりエクテンデッキに取り組んでみることにしました。
この時のエクテンのカードプールは、第5版以降の基本セット+アイスエイジ以降のセット+リバイスドのデュアルランドという構成。
メタは正直わからないことだらけなので、とりあえず自分のしたいように
組んでみるのが第一歩でした。
デッキの原型は、まだやり残したことがあると思っているレベル。三色は
無理があったと感じていたので、白単に一旦戻し、それからタッチ青、
タッチ赤、タッチ黒を試しました。
中でもタッチ赤の「バーニングレベル」は、「神の鉄槌」みたいな動きだし、
手になじんでいる感じ。白赤のデュアルランドを集めて組んでみました。
普通のレベルエンジンに、神の怒りやハンマーや炎の稲妻など使いまわしが
効く火力を足したデッキです。
ところがこれが1-3の惨敗。レベルだから純粋なパーミデッキには強い
のですが、エクテンで純粋なパーミは少数派で、魔の魅惑やら対立やら
ドルイドの誓いなど凶悪なエンチャントが猛威をふるう環境なのでした。
中でも最凶なのは、Illusions of Grandeur。これを寄付するデッキ、通称
Trixがこの環境のメタの中心だったのです。もちろんこのエンチャントを
割れればいいのですが、そこは青デッキ、Force of Willなどの強力カウンター
がしっかり守りを固めているので、なかなかそうは行きません。
しかもこのコンボは、恐ろしく早く決まることがあります。
対策するためにはエンチャント破壊を山ほど入れる必要がありますし、
ハンマーを使いまわしているヒマなんてこの環境にはなかったのです。
そこで色々調整してできたのがこのデッキ。
「白単カウンターレベル」
土地 (23)
16 : 平地/Plains
2 : 近づきがたい監視塔/Forbidding Watchtower
2 : ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle
3 : 黄塵地帯/Dust Bowl
クリーチャー (19)
4 : レイモス教の兵長/Ramosian Sergeant
3 : 果敢な隼/Defiant Falcon
1 : レイモス教の副長/Ramosian Lieutenant
1 : 不動の守備兵/Steadfast Guard
3 : 果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero
1 : 果敢な先兵/Defiant Vanguard
3 : 熱風の滑空者/Thermal Glider
1 : レイモス教の空の元帥/Ramosian Sky Marshal
2 : マスティコア
その他 (18)
4 : 剣を鍬に/Swords to Plowshares
3 : 浄化の印章/Seal of Cleansing
3 : 光明/Illumination
2 : 沈黙のオーラ/Aura of Silence
1 : 物語の円/Story Circle
3 : パララクスの波/Parallax Wave
2 : 悟りの教示者/Enlightened Tutor
え、白単なのにカウンター?その秘密は光明です。
(白)(白) インスタント. アーティファクト呪文1つかエンチャント呪文1つ
を対象とし、それを打ち消す。それのコントローラーは、その点数で見た
マナ・コストに等しいライフを得る。
ビートダウンの要、怨恨もこれで封じることができます。
実際にこのカードに気づいたのはシーズン後半になってからなので、
当初のデッキ名はただの「白単レベル」でしたけどね。
とにかく、よく驚かれ、そしてそのテキストをよく聞かれたカードでした。
このリストは終盤の完成形のものです。ローマは一日にしてならず、
ここまでの形になるのも随分時間がかかりましたけど、それだけ思い入れも
深く、アメリカ時代の一番のお気に入りデッキです。アメリカにいる間
一番長く使ったデッキでもあります。
凶悪なエンチャントに対抗すべく、エンチャント破壊を山ほど入れたデッキ
ですが、あまり無駄に感じたことは少なかったですね。レベルは1体でも
場に残っていればいいのですから、レベルを次々にドローするほうが無駄
なわけです。
良くやった失敗は、教示者でトップにカードを置いたのに、リクルート
してシャフルしてしまうこと。こんなバカなことしてたらだめですね~。
戦績は2-1-1、3-2-1、1-1-2、4-4と初めは平凡なもの
でしたが、光明を入れてからは3-2+1-1で4位、1-1-2+2-0
で優勝、2-2+2-0で優勝といい成績を上げることができました。
特に決勝でドネイトを破って優勝したときは嬉しかったです。1-1-2で
Top8抜けしたときは信じられませんでしたけど、早々にドロップした人が
多かったようです。諦めたらそこで負けですよ、ってヤツですね。
その後、シーズンが終わっても2002年6/2のBlack Lotus Cupと2002年
7/5のOriginでのエクテンの大会に参加しました。
まずBlack Lotus Cupです。その名の通り、優勝者にBlack Lotusが貰える
大会は、Limeric Flea Market というモールで開催されました。行ってみると
凄い田舎で、もうちょっと行くとアーミッシュの村にたどり着きそうな感じ。
そこもモールというより、道の駅の農産物直売所みたいなところ。一応
カードショップやおもちゃ屋や骨董品販売店みたいのもありましたし、裏庭
にはラジコンカーのレース用サーキットまであって、不思議な空間でしたね。
会場は建物の二階のホール(というより明るい倉庫)。広々とした部屋の
隅にガラクタ(イベント用の置物とか飾り)が転がっていて、入り口付近
にだけテーブルとイスが並べてありました。こんなところでマジックするの?
でも人が集まってくれば「Would you play?」の一声だけですぐにフリー
プレイが始まります。さすがマジックプレイヤー。マジックするのに場所は
選ばないんでしたね・・・
さてこんな田舎でシーズンオフにも関わらず31人のエクテンプレイヤーが
集まりました。形式は5回戦+Top8の決勝戦。
結果は
R1. 緑単エルフ ○○
R2. 黒青ハンデス ○○
R3. 白緑ビート ○○
R4. ターボランドオース ××
R5. 青黒パーミ ○○
Top8 変異種入りドネイト ○○
Top4 ターボランドオース ○○
決勝 白緑崇拝入りビート ×○○
4-1+3-0で見事優勝!Black Lotusをゲットしました!白枠だから
リバイスド版かな?
【訂正】リバイスドにはBlack Lotusは無いですね。アンリミテッド版です。
随分使い込んだようでボロボロの状態ですけど、いい記念になりました。
このデッキは、ビートにもコントロールにもコンボにも強いデッキと言って
いいと自負してます。
さてエクテン最後の大会は、Originsにて行われた大会です。
Originsについて、もっと詳しく知りたい方はこちら。まだ続いてたんですね~。
http://www.originsgamefair.com/
このコンベンションについてはいずれ改めて記事にしましょう。
http://magicgao.diarynote.jp/201006240005233176/
の記事にも書きましたように、この4日間にわたるゲームコンベンション
の中で、その2日目に参加した大会がエクテンの大会。もうその頃は帰国が
1ヶ月先に控えてたので、「白単カウンターレベル」の最後の出番になる
だろうと覚悟して大会に臨みました。
参加者36人。7回戦のスイス式で行われました。
結果は
R1. 白緑エンチャントレス ○○
R2. 黒白スーサイド ○○
R3. ターボランドオース ○△
R4. モンガーディード ○△
R5. 5CGゲドンオーブ ○×△
R6. 青単パーミ ○○
R7. 変異種入りドネイト ×○×
最後の最後でメタのドネイトに負けたのは悔しかったですね~。
でもいい勝負だったし、5-1-1の2位で24パックはいい勲章です。
トータルの戦績は33-16-7、光明を入れた前後で比較すると
10-8-4と23-8-3です。広がりゆく海を入れる前の自分の
バントデッキと同じで、1種のカードでこんなに勝率が変わるものか
と驚かされました。デッキ調整って難しくて面白いですね・・・
この時はエクステンディドのシーズン。ブロック構築と違ってエクテンの大会はGPTやPTQのシーズンが終わっても、たびたび開催されてます。
ここはじっくりエクテンデッキに取り組んでみることにしました。
この時のエクテンのカードプールは、第5版以降の基本セット+アイスエイジ以降のセット+リバイスドのデュアルランドという構成。
メタは正直わからないことだらけなので、とりあえず自分のしたいように
組んでみるのが第一歩でした。
デッキの原型は、まだやり残したことがあると思っているレベル。三色は
無理があったと感じていたので、白単に一旦戻し、それからタッチ青、
タッチ赤、タッチ黒を試しました。
中でもタッチ赤の「バーニングレベル」は、「神の鉄槌」みたいな動きだし、
手になじんでいる感じ。白赤のデュアルランドを集めて組んでみました。
普通のレベルエンジンに、神の怒りやハンマーや炎の稲妻など使いまわしが
効く火力を足したデッキです。
ところがこれが1-3の惨敗。レベルだから純粋なパーミデッキには強い
のですが、エクテンで純粋なパーミは少数派で、魔の魅惑やら対立やら
ドルイドの誓いなど凶悪なエンチャントが猛威をふるう環境なのでした。
中でも最凶なのは、Illusions of Grandeur。これを寄付するデッキ、通称
Trixがこの環境のメタの中心だったのです。もちろんこのエンチャントを
割れればいいのですが、そこは青デッキ、Force of Willなどの強力カウンター
がしっかり守りを固めているので、なかなかそうは行きません。
しかもこのコンボは、恐ろしく早く決まることがあります。
対策するためにはエンチャント破壊を山ほど入れる必要がありますし、
ハンマーを使いまわしているヒマなんてこの環境にはなかったのです。
そこで色々調整してできたのがこのデッキ。
「白単カウンターレベル」
土地 (23)
16 : 平地/Plains
2 : 近づきがたい監視塔/Forbidding Watchtower
2 : ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle
3 : 黄塵地帯/Dust Bowl
クリーチャー (19)
4 : レイモス教の兵長/Ramosian Sergeant
3 : 果敢な隼/Defiant Falcon
1 : レイモス教の副長/Ramosian Lieutenant
1 : 不動の守備兵/Steadfast Guard
3 : 果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero
1 : 果敢な先兵/Defiant Vanguard
3 : 熱風の滑空者/Thermal Glider
1 : レイモス教の空の元帥/Ramosian Sky Marshal
2 : マスティコア
その他 (18)
4 : 剣を鍬に/Swords to Plowshares
3 : 浄化の印章/Seal of Cleansing
3 : 光明/Illumination
2 : 沈黙のオーラ/Aura of Silence
1 : 物語の円/Story Circle
3 : パララクスの波/Parallax Wave
2 : 悟りの教示者/Enlightened Tutor
え、白単なのにカウンター?その秘密は光明です。
(白)(白) インスタント. アーティファクト呪文1つかエンチャント呪文1つ
を対象とし、それを打ち消す。それのコントローラーは、その点数で見た
マナ・コストに等しいライフを得る。
ビートダウンの要、怨恨もこれで封じることができます。
実際にこのカードに気づいたのはシーズン後半になってからなので、
当初のデッキ名はただの「白単レベル」でしたけどね。
とにかく、よく驚かれ、そしてそのテキストをよく聞かれたカードでした。
このリストは終盤の完成形のものです。ローマは一日にしてならず、
ここまでの形になるのも随分時間がかかりましたけど、それだけ思い入れも
深く、アメリカ時代の一番のお気に入りデッキです。アメリカにいる間
一番長く使ったデッキでもあります。
凶悪なエンチャントに対抗すべく、エンチャント破壊を山ほど入れたデッキ
ですが、あまり無駄に感じたことは少なかったですね。レベルは1体でも
場に残っていればいいのですから、レベルを次々にドローするほうが無駄
なわけです。
良くやった失敗は、教示者でトップにカードを置いたのに、リクルート
してシャフルしてしまうこと。こんなバカなことしてたらだめですね~。
戦績は2-1-1、3-2-1、1-1-2、4-4と初めは平凡なもの
でしたが、光明を入れてからは3-2+1-1で4位、1-1-2+2-0
で優勝、2-2+2-0で優勝といい成績を上げることができました。
特に決勝でドネイトを破って優勝したときは嬉しかったです。1-1-2で
Top8抜けしたときは信じられませんでしたけど、早々にドロップした人が
多かったようです。諦めたらそこで負けですよ、ってヤツですね。
その後、シーズンが終わっても2002年6/2のBlack Lotus Cupと2002年
7/5のOriginでのエクテンの大会に参加しました。
まずBlack Lotus Cupです。その名の通り、優勝者にBlack Lotusが貰える
大会は、Limeric Flea Market というモールで開催されました。行ってみると
凄い田舎で、もうちょっと行くとアーミッシュの村にたどり着きそうな感じ。
そこもモールというより、道の駅の農産物直売所みたいなところ。一応
カードショップやおもちゃ屋や骨董品販売店みたいのもありましたし、裏庭
にはラジコンカーのレース用サーキットまであって、不思議な空間でしたね。
会場は建物の二階のホール(というより明るい倉庫)。広々とした部屋の
隅にガラクタ(イベント用の置物とか飾り)が転がっていて、入り口付近
にだけテーブルとイスが並べてありました。こんなところでマジックするの?
でも人が集まってくれば「Would you play?」の一声だけですぐにフリー
プレイが始まります。さすがマジックプレイヤー。マジックするのに場所は
選ばないんでしたね・・・
さてこんな田舎でシーズンオフにも関わらず31人のエクテンプレイヤーが
集まりました。形式は5回戦+Top8の決勝戦。
結果は
R1. 緑単エルフ ○○
R2. 黒青ハンデス ○○
R3. 白緑ビート ○○
R4. ターボランドオース ××
R5. 青黒パーミ ○○
Top8 変異種入りドネイト ○○
Top4 ターボランドオース ○○
決勝 白緑崇拝入りビート ×○○
4-1+3-0で見事優勝!Black Lotusをゲットしました!白枠だから
【訂正】リバイスドにはBlack Lotusは無いですね。アンリミテッド版です。
随分使い込んだようでボロボロの状態ですけど、いい記念になりました。
このデッキは、ビートにもコントロールにもコンボにも強いデッキと言って
いいと自負してます。
さてエクテン最後の大会は、Originsにて行われた大会です。
Originsについて、もっと詳しく知りたい方はこちら。まだ続いてたんですね~。
http://www.originsgamefair.com/
このコンベンションについてはいずれ改めて記事にしましょう。
http://magicgao.diarynote.jp/201006240005233176/
の記事にも書きましたように、この4日間にわたるゲームコンベンション
の中で、その2日目に参加した大会がエクテンの大会。もうその頃は帰国が
1ヶ月先に控えてたので、「白単カウンターレベル」の最後の出番になる
だろうと覚悟して大会に臨みました。
参加者36人。7回戦のスイス式で行われました。
結果は
R1. 白緑エンチャントレス ○○
R2. 黒白スーサイド ○○
R3. ターボランドオース ○△
R4. モンガーディード ○△
R5. 5CGゲドンオーブ ○×△
R6. 青単パーミ ○○
R7. 変異種入りドネイト ×○×
最後の最後でメタのドネイトに負けたのは悔しかったですね~。
でもいい勝負だったし、5-1-1の2位で24パックはいい勲章です。
トータルの戦績は33-16-7、光明を入れた前後で比較すると
10-8-4と23-8-3です。広がりゆく海を入れる前の自分の
バントデッキと同じで、1種のカードでこんなに勝率が変わるものか
と驚かされました。デッキ調整って難しくて面白いですね・・・
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