嫁さんの好きなマンガに「のだめカンタービレ」があって、その映画版を観ました。

(以下ネタばれを含みます)


これはいい作品でした!

マンガのドラマ化で成功したのは、「特命係長 只野仁」くらいと思ってました。


「JIN-仁-」なんて、時代劇・幕末・医学・化学と大好きなネタ満載の薀蓄マンガ
だったのに、スイーツ(笑)向けにウジウジ展開にアレンジしたせいで、グダグダでした。
もう、がっかり^2

「苦しんでいる目の前の患者を助ける」という医師の覚悟が、このマンガのいいところ
なのに~。「仏心鬼手」のエピソードを省いてどーすんの?

覚悟と言えば、昔の人。命なんて全然重くなかった時代の人の覚悟なんて、現代の人
から見れば、想像を絶するもの。そういう世界に現代の医者が行くから、覚悟と覚悟が
ぶつかりあって、いい対比になってドラマパートが面白くなるのに・・・

役者さんの演技は良かったけどね・・・


のだめは、できるだけ原作に忠実に再現しようという覚悟がはっきりしてました。
もちろん、ストーリーの改変やキャストの省略はありますが、登場人物の性格や
マンガ的な表現をきちんと再現してるところが素晴らしいです。

そののだめのラストシーンは、悩んでいるのだめと千秋がピアノ二連奏するというもの。
迷っていても修練積んだ手は裏切らない、というマンガの「JIN」に通じるシーンでもあります。

悩んでいたけど、演奏を続けるうちにだんだん心が晴れていく二人の表情の変化が
ホント素晴らしい。

ああ、音楽を通じて語り合っているんだな、ということが伝わってきます。

マンガはどうしても音が出ないものですが、この映画では音楽と一緒に演出されるので、
非常に盛り上がりますね。
原作者がどうしてこのシーンにこの音楽を選んだか、ドラマや映画で聞くとわかる
ような気がします(いくつかはマンガと違うところがありますけど)


思えば、言葉でなく別のものを通して語り合う、ってマンガでは良くあります。

「北斗の拳」では、拳で語り合います。
「ダイヤのA」では、練習で語り合います(このマンガは練習シーンが素晴らしい)。
「ベイビーステップ」では、テニスのラリーで語り合います。
「美味しんぼ」では、料理で語り合います。

マンガ上のフィクションと思っている人もいるかも知れません。
でも、現実でもあることなんです。

MtGプレイヤーなら、マジックを通して語り合えます。

デッキはもちろんその人となりを表しますが、それ以外にもプレイ中の態度や言葉、
視点、集中度、癖などあらゆる行動がその本人を語ります。

今回の遠征でお会いした人は皆、素晴らしい方々でした。
楽しいひと時を下さった全ての人に感謝したいです。
ありがとうございますm(_ _)m

こういうことがあるから、遠征やめられないんですね。


オリンピックの「参加することに意義がある」という有名な言葉も、こういう要素を
含んでいると思ってます。

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