行動経済学が面白い~その4:解説編
2013年5月11日 考察記事それでは解説です。
単純なゲーム理論では、自分に99円、Aさんに1円が最適解です。
Aさんは分配に納得しなければ利益が無く、利益を最大化するためにはどんな分配でも
納得するしかありません。
プレイヤーは合理的に利益を最大化するという前提のゲーム理論では、利益が
得られない選択よりも1円でも利益があるほうの選択をするしかないのです。
しかし、実際は99円と1円という分配で納得するプレイヤーはほとんどいません。
1円もらうくらいなら、もらわないほうがマシだと選択する人もいるということです。
1円ならあまり実感ありませんが、例えば99万9千円と千円という分配を提示されたら、
どうでしょうか?
つまり、自分の利益だけでなく、他者との関係も選択肢に大きく影響するというわけです。
「ニュートン」の記事では、本人と他者との関係をどの程度重視しているかという傾向を、
3つのパターンに分類してます。
「向社会的」「個人的」「競争的」です。
「向社会的」は、協調を重視し、他者の利益にも配慮します。
「利他的」とは違って、自分の利益を顧みないわけではありませんが、
両者ともに利益のある選択を好みます。
「個人的」は、他者の利益には関心が無く、自分の利益のみを追求します。
単純なゲーム理論のプレイヤーですね。こういうプレイヤーばかりだと
囚人のジレンマが発生します。。。
「競争的」は、他者よりも利益が上がることに熱心です。自分の利益
そのものではなく、他者の利益との差額を増やす選択を好みます。
昨日の記事のゲームで、50円50円、あるいはAさんのほうが多いという回答ならば
「向社会的」。
自分とAさんの金額に差をつければつけるほど、「個人的」「競争的」と言えるでしょう。
自分が例示したゲームでは「個人的」と「競争的」の区別はつきませんが、「ニュートン」の
記事にあったゲームは次のようなものでした。
ルールは同じですが、総額が異なる配分パターンが3つ示してあり、自分ならどれを
選ぶかというものです。
1)自分に50円、Aさんに50円。
2)自分に60円、Aさんに30円。
3)自分に50円、Aさんに10円。
1)が向社会的な選択で、2人の利益トータルも最大となります。
2)が個人的な選択で、自分の利益だけなら最大の選択です。
3)が競争的な選択で、差額が最大の選択です。
自分がどういう選択を好むのか知っていれば、より良い選択ができるようになる
というのが、ニュートンの記事の趣旨でした。
興味が出てきたら、是非読んで見て下さい。
【余談】
でも、実生活でずっと一貫した選択ができるとは限らないのも人間です。
向社会的で堅実を好むという人でも、状況が変われば競争的でギャンブル的で
あったりします。人の本質というものは定まって無く、ころころ変わるのが
人間で、大事なのはこうありたいと思う本人の意思と行動だと思ってます。
単純なゲーム理論では、自分に99円、Aさんに1円が最適解です。
Aさんは分配に納得しなければ利益が無く、利益を最大化するためにはどんな分配でも
納得するしかありません。
プレイヤーは合理的に利益を最大化するという前提のゲーム理論では、利益が
得られない選択よりも1円でも利益があるほうの選択をするしかないのです。
しかし、実際は99円と1円という分配で納得するプレイヤーはほとんどいません。
1円もらうくらいなら、もらわないほうがマシだと選択する人もいるということです。
1円ならあまり実感ありませんが、例えば99万9千円と千円という分配を提示されたら、
どうでしょうか?
つまり、自分の利益だけでなく、他者との関係も選択肢に大きく影響するというわけです。
「ニュートン」の記事では、本人と他者との関係をどの程度重視しているかという傾向を、
3つのパターンに分類してます。
「向社会的」「個人的」「競争的」です。
「向社会的」は、協調を重視し、他者の利益にも配慮します。
「利他的」とは違って、自分の利益を顧みないわけではありませんが、
両者ともに利益のある選択を好みます。
「個人的」は、他者の利益には関心が無く、自分の利益のみを追求します。
単純なゲーム理論のプレイヤーですね。こういうプレイヤーばかりだと
囚人のジレンマが発生します。。。
「競争的」は、他者よりも利益が上がることに熱心です。自分の利益
そのものではなく、他者の利益との差額を増やす選択を好みます。
昨日の記事のゲームで、50円50円、あるいはAさんのほうが多いという回答ならば
「向社会的」。
自分とAさんの金額に差をつければつけるほど、「個人的」「競争的」と言えるでしょう。
自分が例示したゲームでは「個人的」と「競争的」の区別はつきませんが、「ニュートン」の
記事にあったゲームは次のようなものでした。
ルールは同じですが、総額が異なる配分パターンが3つ示してあり、自分ならどれを
選ぶかというものです。
1)自分に50円、Aさんに50円。
2)自分に60円、Aさんに30円。
3)自分に50円、Aさんに10円。
1)が向社会的な選択で、2人の利益トータルも最大となります。
2)が個人的な選択で、自分の利益だけなら最大の選択です。
3)が競争的な選択で、差額が最大の選択です。
自分がどういう選択を好むのか知っていれば、より良い選択ができるようになる
というのが、ニュートンの記事の趣旨でした。
興味が出てきたら、是非読んで見て下さい。
【余談】
でも、実生活でずっと一貫した選択ができるとは限らないのも人間です。
向社会的で堅実を好むという人でも、状況が変われば競争的でギャンブル的で
あったりします。人の本質というものは定まって無く、ころころ変わるのが
人間で、大事なのはこうありたいと思う本人の意思と行動だと思ってます。
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