映画「ガッチャマン」感想(ネタバレアリ)
2013年9月19日 特撮・映画 コメント (2)前にも書いたように、関東遠征最終日の大会は台風のため中止。
することないんで、映画「ガッチャマン」を観ました。
ネットでの酷評も、予告編から想像される駄作っぷりも承知の上での観賞。
2000万円かけたというスーツ、変態仮面で素晴らしい肉体と演技を魅せてくれた鈴木亮平、予告編で観たアクションシーンとCG特撮は、ちょっとだけ期待してたのです。
50席程度の小さなスクリーンだったけど、観客は自分1人。久しぶりの貸切観賞で心おきなく笑うことができるぞと、逆にワクワクしてきましたよwww
本編始まる前のアニメコントはまあOKだけど、面白かったのはこれだけだったという恐ろしいオチを想像しているうちに、アバンタイトルがスタート。
観終わって・・・
予想通りストーリーとセリフはダメダメ、変更された設定も唐突すぎて意味不明。
そのストーリーとセリフが映画では一番大事なのはわかっていますが、でもそれ以外は
期待値が低いせいでもありますが、思ってたよりもずっと良かったです。
CG特撮やアクションは、日本映画としては良く出来ています。
車輪状の巨大メカが街を壊していくところなどはトランスフォーマーに、
それを追いかけて主人公達が街を飛び回るところとか戦闘員とのバトルアクションとかは
スパイダーマンに、ゴッドフェニックス号もX-MENの戦闘機に、
それぞれ見劣りすることなく、良くやってます。
スーツもメカニカルなアーマーぽくて、なかなかカッコいい。
ヒロインが「こんな醜いスーツを着せられて!」なんて憤慨するところは自虐ギャグ
かと思って笑っちゃいました。
惜しいのは、スーツの変形シーンをしっかり魅せて欲しかった。
変身シーンには時間をかけて描写するのは当然のはずだけど、そこをわかってない。
アメリカの特撮映画ばかり気にして、日本の特撮モノのエッセンスがわかってない。
そこに目をつぶれば、メカ好き・特撮ファンなら見所はあると思います。
ただなあ、後はほとんど悪口になってしまいますが。
「るろうに剣心」でも思ったけど、クライマックスの対決シーンでくどくど
説明的なセリフを延々と語るのは邦画の悪い癖だ。興ざめだ。
超人的なバトルを描きたいから、主人公を訓練された人間では無く、超人的能力の
持ち主にしなければならず、それを説明するために「石」に適合した人間が
「石」から力を授かるという設定にしなければならない。そんな思惑がスケスケだ。
「石」と「任務」に縛られた存在が主人公側で、彼らはそれに苦悩し、
それらから解放されて自由な存在が悪役側で、主人公側を誘惑する。
こんなプロットもX-MENの改悪版に過ぎません。
訓練された人間が、秘密メカを使って悪役と戦い、善良な人を守る、という
単純なプロットをきちんと再現すればいいのに。
その中で、主人公達の確固たる覚悟を魅せれば、良い物語になるはずだと思います。
ネットで話題のゴーリキーの恋愛要素云々は、まあ、それほど気になりませんでした。
男と女が命をかけたミッションの同じチームにいるなら、そういう問題が出てきて当然です。
仮面ライダーthe firstのほうがもっと酷い。
原作への愛・リスペクトが無いとはよく言われるみたいだけど、南部博士への愛
だけは本物。あの再現度なので、南部博士が出てくるたびに笑ってしまう。
俳優陣は、何と言っても中村獅童。この悪役の存在感はすさまじい。
残念ながら途中退場してしまうけど、中ボスとして対決させたかったよ。
期待した鈴木亮平は上半身裸のシーンはあったものの、特に目立つところなし。
もったいないな。
細かいところなら、秘密のパーティに入場する際、ハッキングが間に合わなくて
ぎりぎりバレそうだ、というシーンは、ハッキング終えてから会場に行けば
いいじゃんとツッコミいれたくなるし、相手の攻撃兵器を止めるのに間に合い
そうもないところで博士に連絡すると「今から避難させる時間はない!」って、
イヤ、作戦実行する前から避難させるだろ、常識で考えてって言いたくなる。
攻撃される都市はもうわかっているんだから。
わざわざピンチを自ら演出するのは、スパイもの・アクションものとして失格だ。
【総評】
映画史上最低作品の「デビルマン」よりはずっとマシ。デビルマンが2点で
これが4点は無い。35点くらいかな。
キムタクのヤマトよりもまだマシ。
お金の無いビデオ作品の「the first」よりもずっと良いのも当然です。
これらの作品と共通するのは、誰に向けて作っているんだろう?ということ。
原作ファン?特撮ファン?昔の作品をみたお父さんとその子供たち?
我が家の映画大臣のような一般映画ファン?特定の俳優ファン?
これらの要素を全部投入しようとするから、ツギハギだらけの中途半端な駄作に
なってしまう。こんだけリメイクの失敗作があるんだから、製作者達には
それをぜひわかってほしい。
ま、日曜朝やってる今の仮面ライダーや戦隊もののほうがはるかに良いけどね。
「キャプテン・パワー」のリメイク、やってくれないかな~!
することないんで、映画「ガッチャマン」を観ました。
ネットでの酷評も、予告編から想像される駄作っぷりも承知の上での観賞。
2000万円かけたというスーツ、変態仮面で素晴らしい肉体と演技を魅せてくれた鈴木亮平、予告編で観たアクションシーンとCG特撮は、ちょっとだけ期待してたのです。
50席程度の小さなスクリーンだったけど、観客は自分1人。久しぶりの貸切観賞で心おきなく笑うことができるぞと、逆にワクワクしてきましたよwww
本編始まる前のアニメコントはまあOKだけど、面白かったのはこれだけだったという恐ろしいオチを想像しているうちに、アバンタイトルがスタート。
観終わって・・・
予想通りストーリーとセリフはダメダメ、変更された設定も唐突すぎて意味不明。
そのストーリーとセリフが映画では一番大事なのはわかっていますが、でもそれ以外は
期待値が低いせいでもありますが、思ってたよりもずっと良かったです。
CG特撮やアクションは、日本映画としては良く出来ています。
車輪状の巨大メカが街を壊していくところなどはトランスフォーマーに、
それを追いかけて主人公達が街を飛び回るところとか戦闘員とのバトルアクションとかは
スパイダーマンに、ゴッドフェニックス号もX-MENの戦闘機に、
それぞれ見劣りすることなく、良くやってます。
スーツもメカニカルなアーマーぽくて、なかなかカッコいい。
ヒロインが「こんな醜いスーツを着せられて!」なんて憤慨するところは自虐ギャグ
かと思って笑っちゃいました。
惜しいのは、スーツの変形シーンをしっかり魅せて欲しかった。
変身シーンには時間をかけて描写するのは当然のはずだけど、そこをわかってない。
アメリカの特撮映画ばかり気にして、日本の特撮モノのエッセンスがわかってない。
そこに目をつぶれば、メカ好き・特撮ファンなら見所はあると思います。
ただなあ、後はほとんど悪口になってしまいますが。
「るろうに剣心」でも思ったけど、クライマックスの対決シーンでくどくど
説明的なセリフを延々と語るのは邦画の悪い癖だ。興ざめだ。
超人的なバトルを描きたいから、主人公を訓練された人間では無く、超人的能力の
持ち主にしなければならず、それを説明するために「石」に適合した人間が
「石」から力を授かるという設定にしなければならない。そんな思惑がスケスケだ。
「石」と「任務」に縛られた存在が主人公側で、彼らはそれに苦悩し、
それらから解放されて自由な存在が悪役側で、主人公側を誘惑する。
こんなプロットもX-MENの改悪版に過ぎません。
訓練された人間が、秘密メカを使って悪役と戦い、善良な人を守る、という
単純なプロットをきちんと再現すればいいのに。
その中で、主人公達の確固たる覚悟を魅せれば、良い物語になるはずだと思います。
ネットで話題のゴーリキーの恋愛要素云々は、まあ、それほど気になりませんでした。
男と女が命をかけたミッションの同じチームにいるなら、そういう問題が出てきて当然です。
仮面ライダーthe firstのほうがもっと酷い。
原作への愛・リスペクトが無いとはよく言われるみたいだけど、南部博士への愛
だけは本物。あの再現度なので、南部博士が出てくるたびに笑ってしまう。
俳優陣は、何と言っても中村獅童。この悪役の存在感はすさまじい。
残念ながら途中退場してしまうけど、中ボスとして対決させたかったよ。
期待した鈴木亮平は上半身裸のシーンはあったものの、特に目立つところなし。
もったいないな。
細かいところなら、秘密のパーティに入場する際、ハッキングが間に合わなくて
ぎりぎりバレそうだ、というシーンは、ハッキング終えてから会場に行けば
いいじゃんとツッコミいれたくなるし、相手の攻撃兵器を止めるのに間に合い
そうもないところで博士に連絡すると「今から避難させる時間はない!」って、
イヤ、作戦実行する前から避難させるだろ、常識で考えてって言いたくなる。
攻撃される都市はもうわかっているんだから。
わざわざピンチを自ら演出するのは、スパイもの・アクションものとして失格だ。
【総評】
映画史上最低作品の「デビルマン」よりはずっとマシ。デビルマンが2点で
これが4点は無い。35点くらいかな。
キムタクのヤマトよりもまだマシ。
お金の無いビデオ作品の「the first」よりもずっと良いのも当然です。
これらの作品と共通するのは、誰に向けて作っているんだろう?ということ。
原作ファン?特撮ファン?昔の作品をみたお父さんとその子供たち?
我が家の映画大臣のような一般映画ファン?特定の俳優ファン?
これらの要素を全部投入しようとするから、ツギハギだらけの中途半端な駄作に
なってしまう。こんだけリメイクの失敗作があるんだから、製作者達には
それをぜひわかってほしい。
ま、日曜朝やってる今の仮面ライダーや戦隊もののほうがはるかに良いけどね。
「キャプテン・パワー」のリメイク、やってくれないかな~!
コメント
アニメは笑った、本編無表情、エンディングバンプいいっすねー
って感じでした
セリフが棒だったので要所要所で違う意味で笑いそうでした
総じて映画館で見る必要はない映画という感想でしたー
なるほど、概ね同じ思いです・・・
自分も、貸切状態なんで気兼ねなく大笑いしてましたよ~