外人的和風ファンタジー映画だった!



この連休中観に行ってきました。一緒に行ったヒュー・ジャックマンファンの
嫁さんはがっかりしてて、「こんなつまらない映画のために、わざわざ日本ロケ
に来てもらって申し訳ない」とのこと。

その感想には、概ね同意。
ブライアン・シンガーが監督した1・2作目のような名作とはかけ離れたノリの
映画ですが、それでもそれなりに見所はあります。

まずは、日本の風景がどことなく日本の風景ぽくないところ。
アメリカの映画やコミックに出てくる「なんちゃって日本」的な描写が、自分は
結構好きなんですね~。情報化社会の現在、そこまで変な誤解はありませんけど、
いろいろツッコミどころが多くて、それを楽しむつもりで観ればなかなか面白いものです。
新幹線の屋上に、ガラス窓なんて無いし!

ストーリーも、予告編から予想される通り。まあ、アメコミものはこれくらい
思いきってやっちゃったほうが良いのではないでしょうか。

シルバー・サムライは、アダマンチウム製のロボット!
これがウルヴァリンとアクションするのだから、なかなか燃えます。


でも、褒めるところはそれくらい。

何よりキャラに全く魅力が無い。

主人公のウルヴァリンは、X-MEN3で殺したジーンのことをウジウジ思っているし。
やっと死んだかと思ったこのBBA、何度も出てきてウザイことこの上なし。
ヒロインを助ける動機もよくわからん。多分スケベ心だろうけど。


ヒロインの行動は全く意味不明。敵に襲われたので新幹線に乗って長崎の
生まれ育った家に逃げ込むけど、そんなの追っ手だってすぐわかるだろ。
なのに「ここなら安全です」と、根拠レスな宣言をする。

政略結婚とはいえ婚約者がいるのに主人公とラブシーン、幼馴染みの
ニンジャの頭領ともキスシーン。なんちゅうビッチだ。

肉親にそれなりに思い入れがありそうなのに、ラスボスにあっさり刃物を
突き立てる。この女が一番怖かった。


そのニンジャの頭領は日本人じゃないし・・・!代々ヒロインの家を守ってきた
ニンジャなのに、悪役にだまされてあっさり裏切るし。もっと忠義を尽くせよ。

彼ら登場人物が日本語で会話するときなんて、棒読みで大根芝居・・・
これにはずっこけた。日本語と英語と両方でお芝居できる役者さんって
稀有なんだろうね。


ちょっとだけチャーミングだったのは、もう1人のヒロインのユキオ(雪緒?)。
だけど文字通り「じゃりん子チエ」のヒラメそっくりな個性的な顔立ちなので、
もっと和風美人をキャスティングすれば良かったと思わずにはいられない。
彼女のアクションは吹き替えだろうけど、なかなか良かった。


予告編にもあった新幹線の屋根の上のアクションは面白かったけど、相手が
ミュータントじゃない、普通のヤクザでビックリ。弱っていたとは言え
ウルヴェリン相手に互角とはヤクザ強ぇ~!ドスを屋根に突き立てるんだよwww

その後の真田広之とのチャンバラは、ウルヴェリンの治癒能力が復活したので
全く緊迫感無し。斬っても刺してもノーダメージなんだもん。
弱体化しているときに対決してほしかったなぁ~。

いっそ真田広之をニンジャの頭領にして、弱体化しているときに対決したあと
誤解がとけて仲間になり共闘する、といった展開のほうがベタだけど良かったと思う。


【総括】
一言で言えば、外人が喜びそうな和風ファンタジー世界を描いた映画。
たぶん外人って、自分で和服を着て、美人に自分の帯を巻いてほしいんだろう。
「ラストサムライ」や「007」でもそういうシーンあったはず。

ファンタジーなんだから、暑い地方と寒い地方があって当然。
長崎では半そでで過ごして、敵の本拠地に着く頃に雪が降ってもおかしくないよね。

でも、自分みたいな変人を除けば、多くの日本人はこんな映画観ても喜ばないと思う。
日本人の美徳を体現している日本人が全く出てこないんだから!


結局この映画で一番大事なのは、エンドクレジットが流れ出した後のシーン。
本編はこの予告編のボーナストラックだったんだねwww

次回作はブライアン・シンガーが戻ってくるらしいぞ~(^v^)/
http://ja.wikipedia.org/wiki/X-MEN:_%E3%83%87%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%B9%E3%83%88

コメント

ガ0-
2013年9月24日20:54

神河世界も大好きです~!

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