今年はゴジラ生誕60周年なんですね~!
それに合わせてかどうかはわかりませんが、ハリウッド版も今年の夏に公開されます。
http://www.godzilla-movie.jp/

「ジラ」よりはカッコ良さそうで、期待が持てますね。

さて、今日は2次創作ってやつです。
こんな感じのゴジラ映画観たいな~って思いながら昔書いた文章ですが、
60周年を記念してアップしちゃいましょう。






「ゴジラ2014」

序章

初代ゴジラが現れてから60年後の2014年、ゴジラを題材にしたネットゲーム
「シムG」が爆発的にヒットしていた。

世界各地に現れたゴジラを、参加プレイヤーが各種兵器を操縦しながら協力して撃退する
というゲームで、ゲーム内のランクがあがると、より強力な兵器が使えるように
なったり、自分で兵器をデザインできるようになったりする点が人気を博した。

このゲームの開発会社「イースト・ジェムズ」社(EG社)は、実は国連G対策センターの
下部組織で、次にゴジラが現れたときのための撃退計画や新兵器開発のための
ビッグデータ収集・解析を行うためのものであった。ここ数年、原発事故が相次いでおり、
その影響でゴジラが再び現ることを危惧していたからである。


一方、この原発事故の処理に大いに役立ったのが、Global Peace Society(GPS)財団が
開発した「放射性物質無害化システム」である。放射性物質で汚染された水や土壌を
ろ過し、除染することができるものであった。これはG細胞と抗核バクテリアを巧みに
組み合わせたシステムで、G細胞による放射性物質取り込みと、抗核バクテリアによる
除染及びG細胞の抑制というメカニズムに基づくものであった。


物語の主人公、「シムG」での高ランクプレイヤー「DHMO」は、化学を専攻する
助教である。彼は、60年前ゴジラを倒した「オキシジェン・デストロイヤー」を
研究しており、1995年に伊集院博士が研究していた「ミクロ・オキシゲン」の
破壊作用は物理的なものであり、化学的な溶解作用を持つ「オキシジェン・
デストロイヤー」とは原理的に異なるものであると考えていた。

彼は、これまでのゴジラの戦いを詳細に分析した結果、高熱・低温・衝撃・圧力・
レーザーやメーザーなどの物理作用ではゴジラは倒せず、ゴジラを倒せるのは
オキシジェンデストロイヤーやヘドラの溶解液などの化学的作用によるものだと
いう仮説を立てていた。

彼は自分専門分野である有機金属錯体を用いて、超原子価の酸素原子を安定化
させることにより、強力な溶解作用を持つ酸化剤を開発することができるのでは
ないかと考え、「ハイパー・コバレント・オキシダイザー(H-COX)」と名づけ、
研究を始めるとともに、そのアイディアを「シムG」の新兵器部門にエントリーした。


初めのうちは細々とした研究体制であったが、EG社がそのアイディアの実用化の
研究に資金援助を申し出たこともあり、大掛かりな研究体制が整った。

研究が進むうちに、何者かの手によって様々な妨害工作が起こるようになった。
それでも意欲的に研究を進める彼のもとに、GPS財団がさらなる資金援助を
申し出てきた。

実は、GPS財団は表向きは「G細胞の平和利用」を進める団体だったが、その裏では
世界を牛耳る軍需企業が「G細胞の兵器利用」を研究しているのだった。当初は
ゴジラを倒せる兵器の研究を邪魔していたGPS財団であったが、方針を一転、
ゴジラを倒せる兵器こそ究極の兵器となると考え、彼の研究を横取りするのが
目的であった。

GPS財団は、そのほかにもゴジラのクローン化技術の研究や、1975年に真船博士が
開発した生物を電波でコントロールする技術の研究などを秘密裏に進めていた。



第2章

そんな中で事件が起きた。長年稼動を続けていた「放射性物質無害化システム」が
暴走を起こし、G細胞が異常分裂を開始した。抗核バクテリアが処理しきれないほどの
放射性物質を抱え込んだG細胞がガン化して、抗核バクテリアでは抑制できなくなって
しまったのだ。ガン化したG細胞は、G-キャンサーと呼ばれた。

この事態を絶好の実験の機会と考えたGPS財団は、G-キャンサーを研究所に運びこみ、
G細胞をiPS細胞化したGPS細胞から様々な臓器を作製し、生体コントロール装置の
端末を埋め込んだ人造ゴジラ「キャンサラー」を生み出そうとしていた。
キャンサラーは抗核バクテリアも遺伝子的に融合しているため、ゴジラの放射熱線も
吸収する能力があるはず。まさに究極の兵器である。


「H-COX」の研究は最終段階に進んだが、GPS財団の真の目的に気付いた主人公は、
自分の研究を破棄すべきか、さらにGPS財団の企みを阻止すべきかどうか苦悩する。
何のための研究だったのか・・・?一個人が社会の中でできることとは・・・?


その頃、放射性物質無害化システムが機能しなくなっため、放射能による環境汚染が
進み、再びゴジラが目覚めようとしていた・・・

それを察知したGフォースは、研究段階にある未完成の「H-COX」発射装置を搭載した
スーパーX4の準備を開始した・・・



(続きはまた明日に)

コメント

dds666
2014年1月31日3:39

長年のゴジラファンですが、このオリジナル設定めっちゃ面白いです!!
平成シリーズをベースにいかにも現代的なアレンジが加えられていてワクワクします。
実際に映画で見てみたい!

ガ0-
2014年1月31日18:16

dds666さん、ありがとうございます~!

そう言っていただけると嬉しいです。
後半も楽しんで下さいね~~!

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